もしあなたが問題解決についてまったくの初心者で、なにも分からないのであれば、知っている人に助けを求めることがイチバンです。
こちらのまったくの初心者向けのシンプルなマニュアルをご覧ください。
あなたが困っている問題は「3つの質問」に答えていくことで、とても効果的に解決します。
その3つの質問とは
「何を変えるか」
「何に変えるか」
「どのように変えるか」
というシンプルなものです。
この表は、3つの質問、問題に対する抵抗の6階層、抵抗を突破するためのツリー、合意の6階層のマップです
質問 | 問題に対する 人間の抵抗の6階層 | 抵抗突破のために使うTOC思考プロセスのツリー | 合意の6階層 |
---|---|---|---|
質問1 | 1.問題の存在に合意しない | 3つの対立解消図(UDEクラウド)(CRD) | 1.問題が存在すると合意する |
コアの対立解消図(コアクラウド)(CRD) | |||
現状問題構造ツリー(CRT) | |||
質問2 | 2.解決策の方向性に合意しない | コアの対立解消図(コアクラウド)(CRD)と インジェクション | 2.解決策の方向性に合意する |
3.解決策が問題を解決できることに合意しない | 未来ツリー(FRT) | 3.解決策が問題を解決できることに合意する | |
4.解決策を実行するとマイナスの副作用が生じるからやりたがらない | ネガティブブランチ(NBr) | 4.解決策を実行してもマイナスの副作用を防げることに合意する | |
質問3 | 5.解決策の実行を妨げる障害があるからやりたがらない | 前提条件ツリー(PRT) | 5.解決策の実行を妨げる障害は事前に克服できることに合意する |
移行ツリー(TrT) | |||
6.解決策の結果起こる未知の問題や障害への恐怖感があるからやりたがらない | バイ・イン・プロセス | 6.解決策の結果起こる未知の問題や障害へのリスクを取って実行することに合意する |
この表を、以下に分解して説明していきます。
質問1:「何を変えるか」を考える「何を問題ととらえるか」の領域 |
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---|---|
普通の問題解決のやり方は、、、
・問題点を列挙してみる・問題点を指摘して解決しようと提案する
すると、、、 |
|
抵抗の6階層の1番目が発生する:「そんなことは問題じゃないよ!」と問題の存在に合意せず、解決しようとしない |
|
そこで 、、、
TOC思考プロセスのツリーで抵抗を突破する:
・3つの対立解消図(UDEクラウド)(CRD)・コアの対立解消図(コアクラウド)(CRD)・現状問題構造ツリー(CRT)
すると、、、 |
|
合意の6階層の1番目を突破できる:「それはたしかに問題だ」と問題の存在に合意して、解決を試みようと考える |
やりかたのステップとしては、以下のステップ1~ステップ4になります。
問題を見つけることができたら、8割は解決したも同然という話を聞いたことがありませんか?
問題を見つけるというのは、もっとも大切で、もっとも大変なステップです。
ステップ1 困っていることをsekasukuに投稿する
自分が困ってることや、解決できたら良いな、と思っていることをサイト上に投稿しましょう。
個人的に困っていることでも、組織の問題でも、気に入らない社会問題でも、なんでも良いです。
ほかの人が問題を見つけやすくするために、わかりやすいタグをつけましょう。
どうなったら目標達成なのか、しっかり決めましょう(重要)
お礼ポイントを設定して、解決者のやる気をアップさせましょう。
ステップ2 UDEをいくつか列挙する
困っている状態=UDE(ウーディ)をいくつか、ルールに従ってキャンバスに列挙します。
どういうことに困っているのか、状態をはっきり示しましょう。
ステップ3 コアクラウドを作って中核問題を明らかにする
3クラウド法 と 5ツリー法について
気になるUDE(ウーディ)3つを使って、3つのクラウド(対立解消図)を作ります。(3クラウド法)
3つのクラウドを抽象化した コアクラウド を作って、対立から産まれる問題の構造を明らかにします。
ステップ4 中核問題からすべてのUDEがつながるか確認する
困っているその問題は、関連するたくさんの問題があったり、悪循環になっていたりしませんか?
1つの問題を解決するだけで、たくさんの問題を一網打尽に解決してやりましょう。
それにはすべての問題の発生源になっている中核問題を見つけるのがいちばんです。
現状問題構造ツリー(CRT)を作って中核問題がすべてのUDEを発生させているか確認します。
質問2:「何に変えるか」を考える「どういう解決策を選択するか」の領域 |
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---|---|
普通のやり方だと、、、
・解決策を提案してみる
すると、、、 |
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抵抗の6階層の2番目が発生する:「そんなやり方では問題は解決できないよ!このやり方のほうが良いんじゃない?」と解決策の方向性に合意せず、解決策を採用しない |
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そこで、、、
TOC思考プロセスのツリーで抵抗を突破する:
・コアの対立解消図(コアクラウド)(CRD) & インジェクション
すると、、、 |
|
合意の6階層の2番目を突破できる:「そのやり方で確かに解決しそうだ」と解決策の方向性に合意して、解決策を採用する |
ステップ5 解決策(インジェクション)を考える
なぜ中核問題は存在していて、いまだに解決されていないのか、中核問題だけに的を絞って理由を考えましょう。
自分の思い込み、組織の主義、誰かとの意見の食い違いによって対立が発生していないでしょうか。
みんなで協力して中核問題にまつわる対立解消図(CRD)を作って、対立の構造を明らかにしましょう。
そして対立の原因になっている誤った仮定を排除し、win-winで対立を解消できる解決策を考えましょう。
簡単な問題であれば、この解決策ですぐに解決できるはずです。
まだ難しそうだと思ったら次のステップに進みます。
質問2の続き:「何に変えるか」を考える の続き「どういう解決策を選択するか」の領域 |
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普通のやり方だと、、、
・解決策の詳細を説明をしてみる
すると、、、
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抵抗の6階層の3番目が発生する:「解決策の方向性は良いんだけど、それを成し遂げても問題は根本的には解決しないんじゃない?」と解決策が問題を根本的に解決できることに合意しない |
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そこで、、、
TOC思考プロセスのツリーで抵抗を突破する:
・未来ツリー(FRT)
すると、、、
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|
合意の6階層の3番目を突破できる:「この解決策で問題はほとんど解決して、バラ色の未来になりそうだ」と解決策が問題を根本的に解決できることに合意する |
ステップ6解決策を洗練する
解決策はすごく良さそうに思えるけど、本当に解決できるのかな?と心配になるかもしれません。
そんなときは未来構造ツリー(FRT)を作って解決策を洗練していきましょう。
考えた解決策で問題をぜんぶ解決できるのか、解決策を実行することで新たな問題が出てきたらどうするのか、事前に検討しておきましょう。
良い結果がますます良い結果を生んで行くように、悪循環の反対の”良循環”をツリーに設計しましょう。
洗練された解決策を実行することで、どんな良い未来になっていくのかを関係者にプレゼンして、仲間を増やして行きましょう。
質問2の続き:「何に変えるか」を考える の続き「どういう解決策を選択するか」の領域 |
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普通のやり方だと、、、
・解決策の詳細と流れを説明をする
すると、、、
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抵抗の6階層の4番目が発生する:「その解決策を実行すると、ほかの問題が新たに出てくるからダメじゃない?たとえば、、、」と解決策を実行するとマイナスの副作用が生じること予想して抵抗する |
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そこで、、、
TOC思考プロセスのツリーで抵抗を突破する:
・ネガティブブランチ(NBr)
すると、、、
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合意の6階層の4番目を突破できる:解決策を実行しても、マイナスの副作用はあらかじめ手を打って防いでおけることに合意する |
ネガティブブランチ
質問3:「どのように変えるか」を考える「いかに実行するか」の領域 |
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普通のやり方だと、、、
・解決策の実行の道すじを提案する
すると、、、
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抵抗の6階層の5番目が発生する:「それを実行する前に他に解決しないといけない問題がたくさん有るから実行はムリだな。たとえば、、、」と解決策の実行を妨げる障害を予想して抵抗する |
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そこで、、、
TOC思考プロセスのツリーで抵抗を突破する:
・前提条件ツリー(PRT)・移行ツリー(TrT)
すると、、、
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合意の6階層の5番目を突破できる:解決策の実行を妨げる障害は事前に克服できることに合意する |
ステップ7障害を乗り越える
前のステップで検討した結果、解決策を実行するには障害や周りの人の抵抗が多すぎて「このままでは目標達成が難しい」と思うことがあるかも知れません。
そんな時は前提条件ツリー(PRT)を作って、障害の乗りこえ方を考えておきましょう。
最終目標達成に向けて、どんな障害があるかを列挙して、それをどう乗り越えていくのかを考えて中間目標を決めましょう。
その中間目標を達成するための障害をまた列挙し、それをまたどう乗り越えるのかを次の中間目標にして、順番に掘り下げていきましょう。
掘り下げた中間目標は考えた順番とは反対に、下から上に向かって順番に達成していくと、最終目標が達成できる道しるべとなります。
ステップ8 計画を立てる
前のステップで決めた中間目標を、どういうスケジュールで進めていくのか、移行ツリー(TrT)を作って実行計画をたてましょう。
現在の状況を未来の最終目標にたどり着かせるために必要な、「誰が」「何を」「いつ」「どのように」を具体的に決めましょう。
中間目標を次々に達成していく途中はどのような状況になるのか?を事前に知り、心構えを持っておきましょう。
質問3の続き:「どのように変えるか」を考える「いかに実行するか」の領域 |
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普通のやり方だと、、、
・解決策の道すじを提案してみる
すると、、、
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抵抗の6階層の6番目が発生する:「そもそも前例が無いから心配だな、、、本当に大丈夫なんだろうか?」と解決策の結果起こるかもしれない予想を超えた “未知” の問題や障害への恐怖感があるので抵抗する |
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そこで、、、
TOC思考プロセスのツリーで抵抗を突破する:
・バイインプロセス
すると、、、
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合意の6階層の6番目を突破できる:解決策を実行した結果に起こる未知のリスクを取って、解決策を実行することに合意する |
ステップ9 問題を解決する!
恐れることはありません。あとは実行するだけです。
前のステップで決めた実行計画にしたがって問題を解決しましょう。
ほぼすべての問題が一気に解決していくさまを見て、ほくそ笑みましょう。
ステップ10 お礼をする
解決を手伝ってくれた人や一緒に考えて応援してくれた人に、お礼ポイントを貢献度に応じて山分けしましょう。
コンテンツ化したときに、この貢献度の比率によって広告収益も山分けされます。
(お礼ポイントは実装済みテスト中ですが、お金との交換はまだできません)
ステップ11 コンテンツ化する
問題解決事例をコンテンツ化して、同じような問題で困っている人にも解決策をシェアしましょう。
シェアすることで他の困っている人を救うことが出来ますし、感謝されてお礼ポイントがもらえるかもしれません。
コンテンツ化すると問題を投稿した人も、解決した人も、出資して応援した人も、貢献度に応じて広告収益が得られます。
良い問題解決事例は視聴率が高くなり、お礼ポイントも広告収益も多くなります。
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