トライアルモード

悪い例：クレーム

良い例：クレームが前年比10%増加している

説明：体言止めだと「クレーム」がどうしたのかわからないので、簡潔かつ完全な文章にする。

また「クレームが多い」だとどれくらい多いのか明瞭でないので時間や量などの尺度を入れて明瞭にする。

悪い例：不良品を廃棄した

良い例：毎月生産量の5%を不良品として廃棄している

説明：過去の問題はどうしようもないので現在おこっている問題をあつかう。また～するなどの行動ではなく、している、なっている、ある、などの状態の表現をもちいる。

悪い例：海外との時差がある

良い例：海外サプライヤからの情報入手に2日要している

説明：「時差がある」「人は誰しも年をとる」「かならず朝は来る」などは人間の力ではどうしようもないこと（Fact of life）なので、あなたが影響を及ぼせる範囲の状態をあつかう。

悪い例：人材が育っていない

良い例：ベテラン技術者の残業時間が月に80時間ある

説明：「人材が育っていない」はもっともらしく聞こえるが推測であり、計測して確認できないので実際に存在しているのかが不明である。計測できて現実に妨げになっていることに置き換える。

悪い例：お客様と仕様合意前に開発着手している

良い例：製造のやり直し作業が頻発している

説明：フロントローディングは良いことと扱われる場合もある。読む人によって良いことに聞こえてしまうようなものではなく、誰が見ても明らかに目標を妨げている悪いと言えることに置き換える。

悪い例：情報共有化のシステムがない

良い例：重複業務に月に200時間を浪費している

説明：情報共有化システムがあったら…という解決策を想定した仮説に基づいているので、結果としてどういう悪いことが起こっているのかに置き換える。

悪い例：クレームが発生して売上が減少している

良い例：クレームが30件発生している　/　売上が先月に比べて15%減少している

説明：原因と結果が含まれた2つの文章が合わさっているので、２つに分ける。

悪い例：
リーダーが忙しい(悪いこと)
＝＞
リーダーが忙しくない(良いこと？？)

良い例：
リーダーが瑣末な作業に忙殺されている
＝＞
リーダーが本来の業務に集中している

説明：UDE(Un Desirable Effect)を反対の意味にして明らかに良いDE(Desirable Effect)になるかを確認する。