発散/炎上しない議論のために トーキングスティック

発散/炎上しない議論のために

トーキングスティックとは

 

ある特定のテーマに沿って会議等で議論を行う場合、効果的な良い結論を出すためには適切な手法と、強い権力をもつ司会者による仕切りが必要不可欠である。

 

現代社会ではインターネットを通じて議論をおこないたいという需要が増えているが、現在のインターネットプロトコルには特定のテーマに沿って議論を効果的に統制できるプロトコルが無いため以下の問題が見られる。

 

  • 音声会議システムなどの音声ベースでおこなう議論では、コミュニケーション自体は円滑に行われるものの、議論後に参加者や関係者のために議事録を別途起こして文書化する必要があり、また文書化してから初めて論理的な矛盾に気付くことがあるため、議論の検証機能を有していないと言える。

 

  • 掲示板、チャット等の文書ベースでおこなう議論では、リアルタイム性を要求されないので便利ではあるが、司会者の仕切りが意識しにくいため参加者が自分勝手に発言をしてしまい、議論はまとまらず発散する傾向にある。こちらも発言内容をあとから編集してまとめ、議事録とする必要があるが、同じく議論の論理的な検証機能を有していない。

 

sekasukuはインターネット上で議論を行う際に文書ベースの議論を拡張するものであり、グラフィカルに論理ツリーを構築して議論をおこなうことによって、論理的に正しく、また発展的な議論ができる仕組みである。

 

因果関係、必要条件や十分条件などの論理的な結合を、文書や音声による言語ではなくグラフィカルなオブジェクトを組み立てていくことによって議論をおこなう。

 

視覚化されているため、文書だけでは見えにくい論理構造の矛盾や破綻などは予め取り除かれ、論理的な整合性を検証しながら正しい議論をおこなうことができる。

 

また論理のつながりから、より深層にある事実の明確化と、発展的なアイディアの発見を促すことで効果的な結論を導き出す。

 

参加当事者たちが議論した結果がそのまま視覚的で理解しやすいインフォグラフィックの成果物となるため、改めてまとめ作業や議事録作成をする必要が無く、議論をした当事者以外にも結果が正確に伝わる。

 

sekasukuはトーキングスティックという議論を統制する仕組みをあわせて持ち、多人数で議論をしても発散を起こさせない。

 

これはアメリカ先住民が議論をおこなう際に用いた習慣である。

 

トーキングスティックを持っている者のみが発言を行い、周りの者はスティックを持つ者が言うことを正しく理解できるまで、さえぎることも主張することも、反対や賛成すらも許されず、黙って傾聴することしかできない。

 

正しく理解できた者は、発言者が言ったことの趣旨を発言者および周りの者に説明することで、「私はあなたの言っていることを正しく理解している」と発言者に認識してもらう義務を負う。

 

もしトーキングスティックを持つ発言者の説明が不十分なため周りに上手く伝わっていない場合は、周りの者が趣旨を復唱する際に理解不足が判明するので、そのときに改めて分かってもらえるまで説明しなおしたり、補足したりできるので理解不足を原因とする争いがおこらない。

 

この仕組みによって、参加者が自分の発言に慎重になって責任を持ち、お互いを正しく完全に理解しあい、お互いを尊重する風土となり、質の低い議論によく見られるような、はぐらかしや揚げ足取りや個人攻撃などが起こらず、議論は自律的にコントロールされる。

 

sekasukuの本質は、昨今のコミュニケーションの円滑化や容易化の流れからは一部逆行するが、コミュニケーションの方法に一定のルールと制限を設けることで議論を適正にコントロールし、成果物の品質を向上させることにある。

 

このトーキングスティックの仕組みにより、インターネット上でおこなう議論の大幅な品質向上と、参加者の善良化を促して発散/炎上を防ぐ。