ピースフル市民病院のある自然豊かな街に、都会の喧騒を嫌って上流階級の人たちが住み始めた。
上流階級の人たちは市民病院に多額の寄付をおこない優秀な医師も集まり、名声も高くなっていった。
あるとき病院に肝臓移植部門を新規開設しようという話が持ちあがった。
開設費(500万ドル)、運営費(45万ドル/年)は寄付で賄われ、高名な博士がこの部門を運営しても良いと言っている。
この先端医療を受けるために世界中から患者がやってくるため、市民病院を運営する市も発展が見込まれる。
しかし反対する人がいる。地域に元から住んでいる貧しい人々は住民医療が受けづらくなる。
世界中からやってくる大勢の裕福な人達が、手術室や病室や、ベッドを専有してしまうからである。
特に手術室は、現在でも全部門が争奪戦を繰り広げているため、新たな部門が手術室を長時間占有することに、すべての部門長が反対している。
院長は地域の住民たちをとても大切にしている。