音楽プレーヤーを製造販売する会社。
市場にかげりが出てきたため経営コンサルタントの助言を受けて会社組織を独立採算制にした。
製品を統括して顧客に販売する流通マーケティング部門に対して、ディスクプレーヤ工場、アンプ工場、スピーカ工場がそれぞれ販売し、それぞれがコストと利益を管理する仕組みである。
ABC会計基準で見ると、ディスクプレーヤ工場はギリギリ赤字、アンプ工場は少しの利益、スピーカ工場はかなりの利益を上げている。
スピーカー工場の工場長はライバルの音楽プレーヤー製造会社へのスピーカー供給を検討している。
ケースで学ぶTOC思考プロセス(エリシュラーゲンハイム著)の著書に載っているサンプルツリー
購買マネージャという中間管理職。いつでも生産できるように材料を確保しておき、品質に目を配り、それをまた最小限のコストでおこなうように求められる。
「ヘルシーヨーグルト」から新製品の「オーガニックヨーグルト」に切り替える予定で発売日は決定している。新発売のヨーグルトはパッケージが変わる。既存のなんでも大ロットでやりたがるプラスチックカップのメーカーとの取引を辞めて、新規のメーカーから調達しようとしている。上ブタ用のシートは既存メーカーからだ。パッケージ印刷の品質が安定していない。発売日までに間に合うか、75%くらいの確率といったところ。ヨーグルトの中身の生産も間に合うのか心配。旧製品のパッケージ在庫は新製品が発売された時点ですべて無駄になるため、たくさん持っていると私の評価が下がってしまう。その一方で、もし旧製品のパッケージ在庫が足りなくなって製品が生産できなくなってしまったら、私はクビだ。
ピースフル市民病院のある自然豊かな街に、都会の喧騒を嫌って上流階級の人たちが住み始めた。
上流階級の人たちは市民病院に多額の寄付をおこない優秀な医師も集まり、名声も高くなっていった。
あるとき病院に肝臓移植部門を新規開設しようという話が持ちあがった。
開設費(500万ドル)、運営費(45万ドル/年)は寄付で賄われ、高名な博士がこの部門を運営しても良いと言っている。
この先端医療を受けるために世界中から患者がやってくるため、市民病院を運営する市も発展が見込まれる。
しかし反対する人がいる。地域に元から住んでいる貧しい人々は住民医療が受けづらくなる。
世界中からやってくる大勢の裕福な人達が、手術室や病室や、ベッドを専有してしまうからである。
特に手術室は、現在でも全部門が争奪戦を繰り広げているため、新たな部門が手術室を長時間占有することに、すべての部門長が反対している。
院長は地域の住民たちをとても大切にしている。
エリシュラーゲンハイムのケースで学ぶTOC思考プロセス 第3章より。
「光あれ」社という高級な卓上ランプのメーカーのお話。素晴らしいデザインのランプを作り、売れまくっていたが、売上がどんどん下降してきた。